「命懸けの水上で生きる」—ボートレーサー佐々木裕美の軌跡と強さ

ボートレーサー佐々木裕美 佐々木裕美は、1979年10月3日生まれ、山口県出身のボートレーサーであり、85期の選手として「銀河系軍団」に属しています。 この85期は、ボートレース界において一時期「黄金期」とも称され、佐々 […]

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ボートレーサー佐々木裕美

佐々木裕美は、1979年10月3日生まれ、
山口県出身のボートレーサーであり、
85期の選手として「銀河系軍団」に属しています。

この85期は、ボートレース界において一時期「黄金期」とも称され、
佐々木の同期には井口佳典、田村隆信、田口節子など多くのトップレーサーが揃っていました。

井口佳典
田村隆信
田口節子

彼女はその中でも、卓越したレース技術と安定した成績で注目を集め続けている選手の一人です。

佐々木がボートレースに興味を持ったのは、
小学4年生の時に初めて徳山競艇場を訪れたことがきっかけでした。

徳山競艇場

ボートレースのスピード感や迫力に魅了された彼女は、
女性も参加できることを知り、
自らもボートレーサーになるという夢を抱きます。

彼女のプロ意識は非常に高く、夢を持ち続け、
その後の努力によって見事にプロのボートレーサーとなりました。

1999年11月、下関競艇場でプロデビューを果たし、
デビュー当初からその才能を発揮。

記念すべき初勝利は、2000年8月に丸亀競艇場で達成されました。

コンマ14の好スタートから力強いまくりを見せ、
デビュー116走目で初勝利を収めたことで、
彼女の実力が本物であることが証明されました。

2004年、佐々木は同じ85期の同期である坂谷真史と結婚しますが、
その直後に妊娠が判明し、10月から産休に入ります。

産休後は夫と同じ福井支部に移籍し、2006年にレース復帰。

産後も競技への情熱を失わず、
B2級から順調に成績を伸ばし再びトップレーサーへの道を歩んでいました。

しかし、2007年2月、家族にとって非常に大きな転機が訪れます。

その日、坂谷真史が住之江競艇場でのレース中に事故に遭い、
彼は命を落としました。

坂谷の事故は、他艇との接触が原因で発生したものであり、
非常に不幸な出来事でした。

この出来事は佐々木にとって計り知れない悲しみをもたらしましたが、
彼女は息子のためにも、
自らのキャリアを諦めずに再び水面に立つことを決意しました。

2007年10月、夫が命を落とした住之江競艇場で復帰を果たし、
その後もレースに挑み続けています。

競技復帰後も、佐々木は数多くのレースに出場し続け、
2016年にはG1中国地区選手権で優出を果たすなど、
女子選手としてもトップクラスの実力を維持しています。

特に彼女が注目されたのは、
2009年の笹川賞でのSG(スペシャルグレード)初勝利です。

この大会では、5日目のレースで意地のまくり差しを決め、
同期である田村隆信選手のイン戦を破り、
SG初出場での水神祭を達成しました。

この勝利はSG史上最高配当となる約20万円の大波乱を引き起こし、
ファンにとっても忘れられない瞬間となりました。

さらに、2022年には大村競艇場でデビュー23年目にして通算1000勝を達成。

この勝利は、佐々木にとっても大きな節目となり、
これまでのキャリアの集大成ともいえる成果です。

彼女は、引き続き家族やファンに支えられながらレースに挑戦し続けています。

佐々木には、夫との間に生まれた息子がいます。

彼女はシングルマザーとして息子を育てるだけでなく、
競技者としても自分自身を高め続けてきました。

彼女のSNSでは、息子のために作った料理の写真が多く投稿されており、
愛情深い母親としての一面が垣間見えます。

料理は趣味の一つであり、
彼女は自身の料理を謙遜して「上手ではない」と述べていますが、
その料理の彩りやバリエーションは驚くべきものです。

息子にとっては、母親の手作り料理が日々の楽しみとなっていることでしょう。

また、佐々木には福山恵里奈という後輩選手がおり、
彼女の成長を見守りながら指導も行っています。

福山恵里奈

佐々木は、自分の経験を活かして福山に対して丁寧な指導を行い、
母親のような視点で後輩をサポートしています。

福山が初勝利を達成した際には、佐々木も一緒に喜び、
その成長を心から祝福しました。

佐々木は、夫の坂谷真史を亡くしてからも、
その想いを忘れることはなく、
今でもSNSを通じて彼に対する感謝の気持ちや思い出を綴っています。

彼女は自身の人生が夫によって守られていると感じており、
その言葉には深い愛情が感じられます。

また、彼女の息子も将来はボートレーサーになるという夢を抱いているとのことです。

佐々木は、家族とともに歩んできた競技人生を続け、
これからも多くのファンに感動を与え続けることでしょう。

佐々木裕美は、ボートレーサーとしてのキャリアを追求しつつ、
母として、そして後輩たちの指導者としても充実した人生を送っています。

これからも彼女の活躍に期待が高まります。

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